地名でブランド確立!世界が注目する球磨焼酎の魅力とは

今回は球磨焼酎の魅力や、GI指定についてご紹介します!

多くの人に愛される球磨焼酎 その魅力

グラスに焼酎を注ぐ写真

熊本県は人吉球磨地方。

そこは雄大な山々に囲まれた盆地です。

山から流れる水、盆地ならではの気温差など、人吉球磨地方は米作りに最適な環境なのです。

だからこそ、お米を使用した焼酎が有名で、根強い人気を誇っています。

球磨焼酎はその芳醇な香りと奥深い味わいで、多くの人々を魅了してきました。

盆地特有の寒暖差が生み出した米のうまみ

稲穂

球磨焼酎が作られる人吉球磨地方は、大きな山々に囲まれた盆地となっています。

盆地特有の昼夜の大きな寒暖差は、お米のうまみであるデンプンを効率的に蓄えるために最適な環境なのです。

日本三大急流で得られる良質な水

水のイメージ

人吉球磨には、日本三大急流に数えられる球磨川があります。

球磨川の水ですくすく育った米は、ほかの土地では出せないうまみが感じられるのです。

球磨焼酎の楽しみ方、味について

焼酎のお湯割り

楽しみ方、飲み方はもちろんお好みで。

ロックでじっくりと味わうのはもちろん、水割りやお湯割りで香りを引き立てるのもおすすめです。

食中酒として、料理とのマリアージュを楽しむのも良いでしょう。

例えば、球磨地方の郷土料理である鮎の塩焼きと球磨焼酎との相性は抜群!

鮎の香ばしさと球磨焼酎の米の甘みの調和。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

球磨焼酎の多様な味わい

グラスに焼酎を注ぐ写真

球磨焼酎の魅力の一つは、その多様な味わい。

基本的にはお米を主原料としているため、和食との相性が特に良いとされています。

しかし、球磨焼酎は米を主原料としながらも、その製法や仕込みによってさまざまな楽しみ方があるのです。

グラスに焼酎を注ぐ写真

すっきりとした飲み口のものから米の甘みと清涼感が際立つもの、常圧蒸留によって香ばしさを増した焼酎もあります。

人吉球磨にある蔵元は27場。

それぞれに伝統があり、焼酎の味わいも異なります。

球磨焼酎を購入される際は、蔵元の異なる商品をいくつか買って飲み比べてみてはいかがでしょうか。

球磨焼酎とは

徳利とお猪口

球磨焼酎は、熊本県人吉・球磨地方で造られる米焼酎です。

この地域は清流球磨川の恵みと肥沃な大地に育まれ、古くから米作りが盛んでした。

500年以上もの歴史を持つとも言われており、人吉球磨の文化に球磨焼酎は深く根づいているのです。

赤色や黄色、緑で塗られた木工玩具きじ車

人吉球磨地方で作られた焼酎だからと言って、すべて「球磨焼酎」と名乗れるわけではありません。

  • 原料には国産米(米こうじを含む)を使用している

  • 人吉球磨の水でもろみを仕込んでいる

  • 人吉球磨で蒸留を行っている

  • 人吉球磨でびん詰めを行っている

上記4つの条件を満たした焼酎が、球磨焼酎と名乗ることができるのです。

「球磨焼酎」は、日本に4つしかない産地呼称が認められた本格焼酎のブランドの1つ。

原料から製造工程まで、すべてに「人吉球磨」が関わっていることが重要なんです。

球磨焼酎はGI(地理的表示)指定を受けている

2つのグラスに入った焼酎

GI(地理的表示)指定を受けている地域は、日本国内では14箇所があてはまります。

人吉球磨はそのうちの1つ。

聞きなれない言葉かもしれませんが、GI(地理的表示)指定はお酒について正しい産地であることと、一定の基準を満たしていることを示す表記です。

お酒を購入する際、信頼感を確認するための1つの指針となります。

GIとは?

グラスに焼酎を注ぐ写真

GI(地理的表示)とは、いわば国からのお墨つき、太鼓判のこと。

お酒について「正しい産地」であること、そして「一定の基準」を満たして生産されていることを示したものがGIなのです。

人吉・球磨の景色

その土地ならではの自然的、人的要因によって育まれた産品であることを示します。

例えば、フランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインだけが「シャンパン」と名乗ることができるように、GIは地域ブランドの保護に大きく貢献しているのです。

GIの表示指定を受けた商品は、生産基準なども併せて公開するよう定められています。

氷が入ったグラスに焼酎を注ぐ写真

世の中、模造品の流通や地域ブランドに乗っかる業者なども増えていますので、GIはこれらの防止にもつながるのです。

球磨焼酎がGI指定を受けていることは、その品質の高さと地域性が国際的に認められている証と言えるでしょう。