味噌は常温保存が正解?正しい味噌の保存方法とは

味噌の風味を長く保つためには、冷蔵庫での保存がおすすめです。

今回はなぜ冷蔵庫が最適なのか、味噌の正しい保存方法について解説します。

味噌の正しい保存方法は常温?冷蔵?

味噌と味噌汁の写真。向かって左上に味噌、右下に味噌汁

味噌の正しい保存方法は開封前と開封後によって異なります。

多くの食料品と比べると長持ちしやすい味噌ですが、誤った方法で保管すると想定よりも短期間で傷んでしまうかもしれません。

この章では開封前の味噌と開封後の味噌それぞれの正しい保存方法について解説します。

開封前

開封前、つまり未開封の場合は冷蔵庫、または冷暗所での保存が特におすすめです。

「冷暗所」の場合「陽が当たらない」「湿気が少ない」「室温より気温が低く、かつ一定」な場所を選ぶようにしましょう。

風通しが悪く、かつ湿気のこもりやすい床下収納などはおすすめできません。

もし冷暗所が見つからず、冷蔵庫もいっぱいで入らない場合は冷凍庫での保存も可能です。

一般家庭で使用される冷凍庫では、味噌は凍らず品質も保たれたままなため、冷凍庫での保存も検討してみてはいかがでしょうか。(長期間の保存は向いていません)

開封後

冷蔵庫のドアを開けようとしている写真

開封後は冷蔵庫で保管するようにしましょう。

後ほど詳細を紹介しますが、保管の際に空気に触れないよう表面にラップをぴったりと密着させると、味噌が酸化しにくくなるためおすすめです。

開封後の味噌を保管する際の注意点

木樽入り味噌

開封後の味噌を保管する場合、そのまま入れても良いですが、品質を落とさないためにいくつか工夫できるポイントがあります。

この章では開封後の味噌を保管する際に覚えておきたいポイントを解説します。

空気に触れさせない

プラスチック製の容器に入った味噌

味噌は空気に触れると酸化してしまい、変色や香り・風味の低下を起こしてしまうため、保管する際はできるだけ空気に触れる箇所を少なくした状態にすることが大切です。

プラスチックカップのまま使用して、そのまま冷蔵庫で保管する場合は、味噌をすくった表面のでこぼこを平らにし、表面にラップをぴったり密着させて保管するのがおすすめ。

袋入りの商品をそのまま使用する場合は、使用した後に袋を平らなところでトントンと軽く落とし、袋の中の空気を抜きましょう。

その後、なるべく隙間ができないように口を閉じ、輪ゴムなどで留めるようにしてください。

調理器具は乾燥している清潔なものを使う

木製のスプーン

味噌をすくう際にお玉(レードル)やスプーンを使用する方がほとんどだと思いますが、この際には乾燥していて、かつ清潔なものを使用するようにしましょう。

汚れや水分が付着していると、その調理器具が触れた部分から雑菌が繁殖してしまう可能性が高まります。

容器を移し替える場合も、きちんと洗浄し乾燥したものを使用するようにしてくださいね。

傷んだ味噌の見分け方

3種の味噌の盛り合わせ

味噌は発酵食品のため基本的に傷みにくいですが、長期間保管していると少なからず品質は劣化してしまいます。

  • 黒っぽく変色している
  • 乾燥してカチカチになっている
  • 味噌の香りが飛んでいる
  • アルコールのようなにおいがある
  • 味が安定しない(甘かったりしょっぱくなったり など)

上記のような異変が見られるようであれば、味噌の品質低下が進んでいる状態です。

傷んでいると言っても良いでしょう。

また、「減塩」や「だし入り」「◯◯風味」など、加工された味噌は比較的傷みやすいため、特に注意するようにしてください。

冷蔵保存で長く味わうおいしさ

和食の朝食イメージ

味噌は、空気に触れさせないよう工夫をした状態で保管することで、風味をより長く楽しむことができます。

球磨川亭では、球磨・人吉地方に由来のあるさまざまな味噌を販売しています。

天然もろみを用いた味噌、じっくり熟成させた生味噌など、今回ご紹介した方法で保存していただくことで、より一層そのおいしさを引き出すことができるでしょう。

ぜひ、ご家庭の食卓で風味豊かな味わいを体験してみてください。