今話題のA2牛乳とは?特徴やうれしい効果、普通の牛乳との違いについて解説

最近「A2ミルク(A2牛乳)」という新しいタイプの牛乳が話題となっています。

スーパーやコンビニエンスストアではまだ全国的に販売されておらず、聞き慣れない方も多いかもしれません。

しかし、海外ではすでに広く流通しており、日本でも一部の酪農家や乳業メーカーが製造と販売を開始しつつあります。

今回は、このA2牛乳の特徴や一般的な牛乳との違い、そして期待される効果について詳しく解説します!

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今注目を集めるA2牛乳とは?

A2牛乳とは、牛乳に含まれるタンパク質のうち、βカゼインがA2型のみの遺伝子で構成されている牛乳のことです。

世界的にニーズが高まっており、オーストラリアやニュージーランドをはじめとして市場を拡大しつつあります。

普段牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人でも飲みやすいなど、一般的な牛乳とは異なるさまざまな特徴があり、最近では国内でも徐々に話題になっているようです。

A2牛乳が持つ効果について解説する前に、まずはA2牛乳を語るうえで外せない「βカゼイン」について解説します。

そもそもβカゼインとは

βカゼインとは、牛乳に含まれるタンパク質の一種です。
牛乳に含まれるタンパク質のおおよそ80%は「カゼイン」であり、カゼイン全体の約30〜35%がβカゼインだと言われています。

タンパク質の一種であるβカゼインは、遺伝子の違いによって「A1型」と「A2型」とに分けられます。

一般的な牛乳とA2牛乳の違い

一般的な牛乳とA2牛乳の最大の違いは、構成する遺伝子のタイプ。

現在日本で流通している一般的な牛乳は、A1型とA2型、両方のβカゼインを含んでいます

これは、日本で飼育されている乳牛の多くを占めるホルスタイン種が、A1とA2両方の遺伝子を持っていることが理由としてあげられます。

一方、A2牛乳に含まれるβカゼインはA2型のみ

実は、世界で最初に家畜化された牛はA2型の遺伝子のみを持っていたのだそう。
しかし、進化の過程で遺伝子に変異が起こり、A1型が現れたと考えられています。

近年の乳牛はその多く(おおよそ6〜7割)がA1の遺伝子を持っています。

こうした状況でA2型のみの牛乳を生産するためには、遺伝子検査によってA2型のみを持つ牛を選別し、ほかの牛乳と混ざらないよう厳格に管理しなくてはなりません

A2型は母乳と同じ構成

A2牛乳が注目される理由の一つに、人間の母乳との成分的な類似性があげられます。

人間の母乳に含まれるβカゼインも、実は「A2」タイプで成り立っていることが明らかになっているのです。

このため、A2型の遺伝子のみで構成されるA2牛乳は、一般的な牛乳の中でもっとも母乳に近い性質を持つと言えるでしょう。

このように、より自然に近い食品を求める方にとって、こうした共通点は大きな安心感につながります。

この安心感こそ、A2牛乳が注目を集めている理由の一つとなるのでしょう。

毎日の食卓に選びたくなるA2牛乳の魅力

A2牛乳は牛の改良前の自然な姿の牛乳とも言われ、日々の健康を意識する人々から高い関心を集めています。

毎日の食生活にA2牛乳を取り入れたくなる魅力的な要素として、次のようなポイントがあげられます。

Information
  • 飲んだ後にお腹がゴロゴロしにくい
  • 普通の牛乳よりも高い栄養価
  • 生乳本来の深いコク

各項目について、詳細を解説します。

飲んだ後にお腹がゴロゴロしにくい

A2牛乳は、普段牛乳を飲むとお腹を下してしまう人でも飲みやすいという特徴があります。

牛乳を飲んでお腹が痛くなる理由として、牛乳に含まれる「乳糖」と呼ばれる物質と、A1型のβカゼインが消化される過程で生じる「ペプチド」が影響していると考えられています。

一方、A2型のβカゼインのみを持つA2牛乳は、この特定のペプチドが生成しにくいという消化特性を持ちます

そのため、A1型が要因となるお腹の不快感を軽減できる可能性が、一部の臨床研究によって示唆されているのです。

牛乳の栄養は摂りたいけれど飲んだ後の違和感が気になるという方にとって、A2牛乳は試してみる価値のある選択肢と言えるでしょう。

牛乳を飲んで腹痛を引き起こしたり、お腹がゴロゴロする体質は「乳糖不耐症」と言われ、日本人の約25%がそうだと言われています。

この症状についての詳細は、下記の関連コラムをご覧ください。

関連コラム:乳糖不耐症で牛乳を飲むとお腹ゴロゴロ!なのにヨーグルトは食べられるのはなぜ?

普通の牛乳よりも高い栄養価

A2牛乳の中には、一般的な牛乳と比較して栄養価が高い製品も存在します。

例えば、特定の牧場で飼育されたA2ジャージー牛から搾乳された牛乳は、成分無調整でありながら豊富な栄養素を含んでいます。

一般的なホルスタイン種の牛乳と比較すると、タンパク質やリンが約1.2倍、カルシウムが約1.27倍多く含まれているというデータも報告されています。

さらに、アルギニンは約1.4倍、βカロテンに至っては約3.2倍も多く含まれており、高い栄養価を誇る点も見逃せません。

このように、A2牛乳は遺伝子型の違いによる消化への優しさだけでなく、効率よく豊富な栄養素を摂取できるという側面でも優れた特徴を持つ存在なのです。

日々の健康維持において、こうした栄養価の高さは大きな魅力となるでしょう。

生乳本来の深いコク

A2牛乳のおいしさは、牛が育つ豊かな環境や生産者のこだわりに深く結び付く要素です。

多くの生産現場では、牛がリラックスして過ごせる環境を整え、栄養価の高い牧草や良質な水をたっぷりと与える工夫が凝らされています。

例えば、生乳の鮮度を第一に考え、搾乳から極めて短い時間で工場へ運ぶ体制を整えている地域も少なくありません。

また、専用の集乳ルートを構築してほかの牛乳と混ざらないよう、徹底した品質管理が行われている点も重要と言えるでしょう。

このような徹底した管理と恵まれた環境により、濃厚な風味がありながらもすっきりとした味わいが引き出される仕組みになっています。

さらに、独自の製法を取り入れて加熱による臭みを減らし、生乳本来の自然な甘みやおいしさを実現している製品も登場しているのが現状です。

A2牛乳の購入場所は?

日本国内ではA2牛乳の流通量はまだ少なく、一般的なスーパーやコンビニエンスストアでの全国展開には至っていません。

しかし、健康意識の高い消費者の間で注目が集まるにつれ、取り扱い店舗は徐々に増加傾向にあります。

お住まいの地域で直接手に入りにくい場合でも、インターネット通販を利用することでお取り寄せを楽しむことができます

熊本県の品を多く取り扱うオンラインショップ「球磨川亭」でも、熊本県産のA2牛乳をお取り扱いしています。

人吉地域の生乳を100%使用した九州発の製品です。

集乳や製造の過程においてほかの牛乳と混ざらないよう厳格に管理されており、お腹の不快感が気になる方にとってもぴったりの選択肢と言えるでしょう。

酪農家のこだわりが詰まった新しい味わいを、ぜひこの機会に毎日の食卓へ取り入れてみませんか。

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自身の体質に合った牛乳を選んで健康的な生活を

A2牛乳はお腹がゴロゴロしにくい可能性があり、栄養価の高さやこだわりの製法によるおいしさなど、多くの魅力を秘めています。

これまで牛乳を飲むことをためらっていた方にとっても、安心して楽しめる選択肢となるかもしれません。

牛乳を選ぶ際は、価格や産地だけでなく、タンパク質の遺伝子型という新しい基準にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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